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砕石ブログ

微粒分量(砕石粉)はヒーロー?

2024-03-01
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微粒分量とは骨材に含まれる75㎛のふるいを通過する微粉末の質量分率をいいます。

砕石場における微粉末は2つに分けられます。

①ズリ(表土)
 粘土塊なので、コンクリートの強度や耐久性に影響があります。1次破砕前に必ず分級します。
②砕石粉
 砕石・砕砂を製造する際に発生する石粉。砕石粉は高流動コンクリート用混和材として期待されています。現時点で、砕石粉は混和材としてほとんど流通していません。生コン工場での貯蔵設備の有無、粉体の湿分状態、 砕石場からの運搬方法が課題となっています。

 JIS規格では微粒分量の上限値ならびに許容差が規定されています。許容差が規定されているのは、微粒分量のバラツキが大きいと生コンのフレッシュ性状に大きく影響するからです。砕石粉は、生コンの流動性を高めますが、一定量で管理することは技術的に大変難しいです。

理由1 岩質や破砕設備の状態によって微粒分量が変動する
理由2 原石が湿っていると、スクリーンで微粉がふるいきれず、微粒分量が微増する
理由3 骨材の輸送やストック期間に応じて、微粒分量は微増する(震度0の揺れ、骨材のかき上げ、粉塵が原因)

 このような理由で、骨材を水洗いし、微粒分量は極力出ない製造方法が主流となっています。分級した砕石粉や脱水ケーキは採掘箇所に埋め戻すしかなく、その処理に四苦八苦しています。


 なんか微粒分量は生コンの品質に影響をおよぼし、砕石場にとっては環境負荷が大きい副産物でヒールのイメージですが、一定量で製造管理さえできれば、一転してヒーローになれるんですけどね。
Y.D.
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